2014年4月8日火曜日

5 サリンジャー『フラニーとズーイ』

後半の宗教に関するところは全く記憶になかったです。やっぱり一番覚えているのは、お風呂でタバコをすいながら手紙を読むところと、そのあと流しで母親と話す場面でした。今読んでも宗教のところはやっぱり読みにくいと思いましたが、でも中学や高校の頃はもっとバカ正直に物事を考えていて、なんでそんなにバカ正直に考えるのかと大人から言われることに反発したりというようなことは、思い当たるところもありますよね。そう言うことが思い出せてよかったかもと思いました。

3 石田衣良『REVERSE』

また、石田衣良です。男が女を演じて女が男を演じるというはなし。最近勧められて読んだシェイクスピアの『十二夜』と通じるところがあって興味深かったです。現代社会を映し出した新しい恋愛物語みたいな解説をしている人もいるようですが、やっぱりこういう主題は喜劇になってしまいますね。

2 石田衣良『約束』

どうしても気になってしまうのは、ものの名前にこだわりがあるというか、この人がどこのブランドの何を身につけていて、なんて言う車に乗っていて、何という植物を育てていて、なんと言う町の何という名前のカフェで何んというコーヒーを飲んでいて、ブラブラブラ・・・とこんな調子でして、その人が何者であるかはその人の身につけているものの名前が示してくれるといっているかのようにも思えてしまいます。そのカメラマンの持っているカメラがリンホフのマスターテヒニカだから何だというのでしょう。そんなブランドの名を連ねたところでその人について何を描いたのでしょう。そんな名前を持ち出さなくてもその人の思いや人となりは描けるでしょうに。

4 魔夜峰央『パパ!?パタリロ!』

昨年書かれたパタリロの番外編です。本編は30年以上連載が続いていて、絵柄はだいぶん変わりましたが中身の面白さはは変わってませんね。
※ルールではこのタイトルは一冊で完結しているので1です。